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「私は無視のままか!?」
「なんだおやっさん、まだ居たんだ?」
「司さん、それは少し可哀想ですよ」
「兼子君~······」
「キモいは!」
考えてみてほしい。いい歳こいたおっさんが、泣きながら若い男に抱き付こうとする絵を。はっきり言ってキモいの一言につきる。まったく、誰得だ。
「さて、本題に入ろうか?」
「立ち直り早っ!?」
「身分上、あまり遊んでられなくてね。それに君としても、あまりここに長居したくないだろ?」
「まあ~ね······」
はっきり言って俺は警察が苦手だ。
今回の依頼の警察へのたらい回しも、おやっさんを通してやろうと思っていた。
そう言う意味では、おやっさんが唯一頼れる警察なのだ。
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