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「ぐっ…」とおっさんは悔しそうに唸り声を漏らすと「ちきしょう!もう、こんな店二度とくるか!!」と漫画の中でしか聞いたことのないような捨て台詞を残し去っていった。クソ野郎はその言葉にも涼しい顔で、
「賢明な処置ありがとうございます。これでこちらとしても出入り禁止という苦しい決断をせずに済みました」
と最後まで煽り通していた。こいつホントいい性格してるよね。
そんなことをあたしが感心半分、呆れ半分で聞いているとクソ野郎はこちらを向き「店長。そんな店の奥でボサッとしていないでジュースを5本すぐに用意してください」と言ってきた。
「ふへ!?な、なんで??」
「なんでって…はぁ、今の騒動でお待ちになっているお客様方にご迷惑をおかけしたんですよ?だったら、そのお詫びにジュースをお渡しするくらいすべきでしょう?ほれ、わかったらとっとと動く!」
「は、はい!」
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