少女と恋と戦神 前編

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少女と恋と戦神 前編

 いくらコンビニが『マチのHOT(ホット)!ステーション』だからって四六時中混雑してるわけじゃない。  立地条件や店長の手腕(しゅわん)などで差はあるだろうが暇な時間、曜日というものがどうしても出来(でき)てくるものだ。  例えばあたしが店長を務めるこのお店。  住宅街からはやや遠く、オフィス街とか高校が近い場所で経営してるものだから土日祝日は暇な傾向にある。  そんなわけで、休日は暇を持て余した店員がお客さんと話し込むことが多々あったりする。  いや、働けよ。 ……なんて思う人もいるだろうが、あたしはそうは思わない。  ウチのお店は平日の朝、昼、夕方が死ぬほど忙しくお客さんともなかなかコミニュケーションが取れないのだ。  だから、余裕のある時間帯、曜日にお客さんと会話をするのは立派な営業活動である、とあたしは考える。  何故なら一見無駄に思える客との世間話こそが常連化に繋がる重要な活動であり云々(うんぬん)。 「……で、本音は?」 「働きたくないでござる」  問いかけに対しあたしは反射的に答える。  何が悲しくて世間様が休みに浮かれてる日にまであくせく働かにゃならんのだ?  コンビニの店長だって人間なんだ。土日には休みたいし、遊びたい!  暇な時間にちょっとお客さんと話しをするくらいいいじゃないさ!?    
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