店員様は神様です!

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 と、あたしが引きつった笑み(営業スマイル)を浮かべ言った瞬間。おっさんは目をむき出して怒鳴り始める。 「はぁあああ?じゃ、何か?俺が悪いってのか?バカ!ふざけるなよ、こっちはちゃんとセッタを寄越せって言ってただろうが!?タバコの銘柄覚えられないのはお前の怠慢だろうが?あっ?違うか?」  違うに決まってんだろう?つか、タバコの銘柄がいくつあると思ってんだよ?いや、それでもあたしは店長だから覚えてるよ?でも、最初お前が言ったのは『セッタ(セブンスターの略)』じゃなくて『マイセン(マイルドセブンの略)』だろうが!?しかも、今はもうマイセンなんて銘柄はないんだよ!それでわかるわけねぇだろう!!だから、あたしは番号を聞いたんじゃないか!  もうさすがに面倒臭くなってその旨を(脳内で思った100倍丁寧に)伝えるとおっさん一瞬言葉に詰まる。だが、顔を怒りでぐにゃりと歪ませるとボソリと呟いた。 「お客様は神様だろうが?お前らは客の言うことになんでもハイ、ハイ頷いてりゃいいんだよ!」   あ、ヤバ。  すぐにそう思った。思って隣を見ると………例のイケメン店員の顔から表情がスッと消えていた。
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