店員様は神様です!

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 ハイ、終了。撤収、撤収。あたしはとっとと店の奥へと逃げる。 「あ、コラ、待て!なに逃げてんだ、てめえ!!」  などと、おっさんは騒いでいるが、あたしゃもう知らない。これから始まる厄災から逃れる方がよほど大切だ。  とは言えこれでもあたしはこの店の店長だ。『もう、しーらない』などとは言えない。嘆息を漏らしながらチラッと店内を覗き見る、と。 「これは、これはお客様。うちの店員が大変失礼いたしました」  とクソったれイケメンが満面の、しかし、目の奥はこれっぽっちも笑ってないという怖すぎる笑みを浮かべながらおっさんに近づき言った。 「ああ、なんだお前は?」 「この店の店員、ですよ。先ほどの彼女より少しばかり年上の」  超嘘つき。見た目はさて置き実年齢ン百歳だろう、お前?と、あたしは内心でツッコミを入れたが口に出さない程度の分別は弁えている。言ったら余計ややこしくなるだけとも言うが。 「ところで、お客様………日本が八百万の神が御坐す国である、と言う話はご存知ですか?」 「は、はぁ?」
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