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~現在~
警視庁捜査一課長室
私は何度も鏡の前の自分を見ては身だしなみを確認していた。
大丈夫だと頭で思ってはいるが、緊張で押し潰されそうで再び鏡を見て再確認してしまう。
遂にこの日がやって来た。
私が捜査一課長に就任する日だ。
しかも女性初の捜査一課長だ。
そのせいで、世間の注目を一手に集めた。
「一課長、お時間です」
秘書の松島がドアを開けて言ってきた。
「分かった。ありがとう」
私はお礼を述べると、松島は再びドアを閉めた。
――フゥー…………よし。
「行きますか」
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