エピローグ

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〜現在〜 警視庁捜査一課長室 「こうして私は再び捜査一課に戻り4年間、池元捜査一課長の右腕として働き、今の地位に至りました」 この4年間は目まぐるしい程働いた。 相次ぐ難事件に昇任試験。 休む暇なんか全くなかった。 それでもやりがいのある仕事をしていたと自負している。 そして現在(いま)……… 私は捜査一課長の地位に座っていた。 話を最後まで聞いてくれた柳木人事課長もご満足してくれた様子だ。 「君には礼を言わなければならないな。辛い過去の話をしてくれた。改めて礼を言うよ」 柳木人事課長は柄にもなく、深々と頭を下げた。 「よしてくださいよ。似合いませんよ」 でも頭を下げる理由は分かっていた。 影原警視正の泣き所を手に入れたからだ。 「これで影原警視正と戦える」 人事課長は頭を上げ、ニヤニヤとほくそ笑んだ。
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