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boys side 2
どうしよう…
逃げられてしまった…
言うつもりなんてなかったのに。
こな関係が壊れるくらいなら、このままで良かったのに。
なんで言ってしまったんだ…。
遅れて走って教室に戻ると、途中で本鈴が鳴った。
遅刻した午後の授業は全く耳に入らなかった。
俺はなんてことをしてしまったんだ…。
そればかりが頭を支配していた。
教室では接点のない彼女のこと、見ないようにしていたのに、チラチラと見てしまう。
今までこんなことなかったのに…。
胸の鼓動は速くなり、顔が熱かった。
俺は、明日のお昼、どうしたらいいんだろう…。
そんなことばかり考えていると、授業はあっという間に終わってしまった。
家に帰っても、俺は自分のしたことが恥ずかしくて悶えていた。
『彼女は俺のこと、どう思っていたんだろう…』
明日を思うと不安に襲われ、その夜はなかなか寝られなかった。
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