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girls side 3
寝不足のまま朝を迎えた。
目の下には立派なクマ。
こんな顔で学校に、彼に会いに行くのか…。
『ん?彼に会いに行くの…?』
私は彼に会いに学校に行くの?
今まで考えたことなかったけど、彼と過ごす昼休みの屋上は確かに居心地がいい。
ということは…。
彼に、会いに行っていたのかもしれない。
自分の気持ちを自覚してしまう程厄介なものはない。
このクマが憂うつに更に拍車をかける。
「こんな顔で会いたくないなぁ…。」
そんな乙女のようなセリフが出てきて、自分でも信じられなかった。
どんな顔をして行けばいいのか…どんなに考えたって時間は過ぎていく。
私は重い足取りで学校へ向かった。
―――
当然、午前の授業に集中出来るはずもなく。
昼休みがやってきた。
行くべきか。行かないべきか…。
授業中の私はそればかり考えていた。
こっそり彼を見てみたけど、いつもと変わらなく見えた。
…まぁ、教室での彼のことはほとんど知らないのだから意味はないかもしれない。
彼が教室を出ていくのを確認し、きっといつも通り屋上に向かうのだろう、と私も教室を後にした。
こんなに緊張する昼休みは初めてだ。
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