いやいやいや。笑

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「創業者が関わってるに決まってるだろ」 「いや、聞いた事ねぇもん」 「聞かなくても分かれよ」 「そんな難しいこと言うなよ! 女か!」 「は?」 さっきからちょくちょく返答がおかしい……なんか、話すの疲れてきた。 「もう止めよう。違う話しようぜ」 「なんでだよー、もっと聞きたい!」 「聞くって何をだよ? 知りたいならHP見ればいいだろ」 「え、HPに載ってんの?!」 「載ってるだろ、そりゃあ」 「へー、すげぇな! でもやっぱ本人の口から聞きたいわー」 「それは、無理じゃね?」 創業者に直接って……ぶっ飛んだこと考えんなー、こいつ。 「なんだよ、もったいぶる気か? 店の名前が《()》になるくらい、創業者と揉めたんだろ? 何があったのか、めっちゃ気になる!」 「ん、ん? ……は?」 (なんの話しだ??) 奴の言っている意味がわからず、目を瞑って「んー?」と唸る。 (なんか、脳みそゴチャゴチャで気持ち悪い……) 「……なあ、一旦電話切るわ」 「おー、わかった。今度ちゃんと聞かせろよ?」 「あー、気が向いたら?」 「楽しみにしとく!」 通話終了。 脳みそ溶けそうな状況から抜け出し、ほっと一息つく。 (それにしても、どういう意味なんだ?) 奴の「楽しみ」という言葉を思い出し、俺は再び頭を抱える。 (あー、頭いてえ)
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