羅列の縄

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羅列の縄

羅列の縄では夢は縛れず 善悪の亡骸に唾を吐く 道化の演目 自己を啜り繰り返す人形劇 潔癖な御慈悲に耳は無い 無価値な血汗は地に馴染む 眠る水面は美しく ヘドロを啜れば癒される 誰も何も語れない 誰彼彼是騙る口 凝然たる木偶の坊 懐かしみは無の中に 口に非を、耳に是を 己の醜さに意識は向かぬ 不毛な喚きに日は暮れる 言葉を知らない内は、苦痛に成る事さえ許されない 綺麗に綺麗にとほざく舌の根は醜い。 綺麗に綺麗にと繕う声は鬼を生む。
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