4人が本棚に入れています
本棚に追加
羅列の縄
羅列の縄では夢は縛れず
善悪の亡骸に唾を吐く
道化の演目
自己を啜り繰り返す人形劇
潔癖な御慈悲に耳は無い
無価値な血汗は地に馴染む
眠る水面は美しく
ヘドロを啜れば癒される
誰も何も語れない
誰彼彼是騙る口
凝然たる木偶の坊
懐かしみは無の中に
口に非を、耳に是を
己の醜さに意識は向かぬ
不毛な喚きに日は暮れる
言葉を知らない内は、苦痛に成る事さえ許されない
綺麗に綺麗にとほざく舌の根は醜い。
綺麗に綺麗にと繕う声は鬼を生む。
最初のコメントを投稿しよう!