流れ星の管理人

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 その瞬間、パッと辺りが一瞬白くなり、次に眼を開けた時には須田の姿はもうなかった。  そして僕は流れ星の管理人となった。  初めのうちこそ楽しかった。  人の願いを知ると言う事は、人の欲望を知ると言う事だ。  そして、僕の見た限りで人々の欲望は実に偏っていた。  同じような案件ばかりで、うんざりするのにそれほど日数はかからなかった。  面白味を感じなくなると、流れ星の管理はタダの苦痛と化した。  僕はもう心を無にして作業と決め込む事にした。
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