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黒々とした空に無数の光点。
あの一つ一つが星なのだそうな。
僕はデッキチェアに体を預けてのんびりそれを見上げている。
サイドテーブルには湯気の立つコーヒーとノートパソコンが一台。
手には玩具の銃が一丁ある。
時折、玩具の銃を空に向け、引き金を引く。
すると空に浮かんだ光点の一つがピピッと瞬いて消える。
それと同時にノートパソコンに短い文章が現れ、高速でスクロールされて行く。
その文章は、金が欲しいだったり、課長が消えますようにだったり、宝くじ当たりますようにだったり。
要はお願いだ。大体の奴は同じ文章が二回から二回半流れて消える。
たまに三回同じ文章が現れると、スクロールが止まってピピっと音が鳴る。
そうすると僕はノートパソコンを操作して、その三回現れたお願い事をコピーして別の枠へと張り付ける。
それが終わると、またスクロールが再開する。
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