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潮風の吹く港町から眺める、夜空と鏡写しの海にはえた星々たちは、私にとって手の届かないはずの宝もの。
父さん、母さん、いつか必ず逢いにゆくからね。それまで待っていて。
私は家族の待っている星に向かって再度祈りをささげた。
あ、流星だ。もっと強くお願いしなきゃ。
信心深いここの人たちには怒られてしまうかもしれないけどね、私にとってエンジェルさんも流星もほぼ同じような信仰の対象なの。ただ願いさえ叶えてくれれば。
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