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しばらくそうやってお星さまに願っていたけど、潮風は急に私の身体から体温を奪い、突然こごえるような寒けとチカチカとするめまいを覚えた。
そうかと思えば今度は急に温かさを感じ、まぶしさをこらえて瞳を少しずつ開けてみると、私の目前には青白い光を放つ火球が迫っていた。
ああ、お星さま、たしかにあなたにお願いしたけれど、ちょっと近すぎやしませんか?
もっとソーシャルディスタンス。あれれ。
私がどんなに強く願っても、その火球は軌道を変えることなく確実に私目がけてつっこんできている。
ああ、ごめんなさい、エンジェルさん浮気しちゃって。エンジェルさんエンジェルさん。お願い、私を火球から助けてください。
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