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盗撮~僕のスクールライフ終~
何気ない景色、
何気ない教室、
何気ない笑い声、
いつ撮られたのかさえ分からない、
何気ない僕の横顔、
何気ない僕の後ろ姿、
個室内頭上からの、自分が用を足している瞬間、
体育着替え最中の、自分のパンツ一丁姿。
それをSNS上で偶然見つける僕、、、#拡散希望という文字もセットで。
キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン、
3時限目の社会の授業が終了し、いつも通りの昼休みが始まった。
冗談を言い合うクラスメイトや
友達以上恋人未満のような男女生徒のいちゃいちゃ、
箸でつかんだおかずをポロリしてしまう同級生、
ほんといつも通りの学生生活のはずだった。
けど、だけどそんなとき、
いきなりスマホをいじっていた自分のところに突然、
ある一通のメールが送られてきた。
「えっ、匿名、、?」
差出人不明のそのメールに文などはいっさいなく、
あったのは、添付された一枚の画像だけ。
少し不気味に感じた僕だったが、、それでもその添付画像を、
恐る恐る開いてみた。 で、、
絶句した。
(えっつ、、、、、)
なぜか自分の写真がTwitterに載せられている、、
そんなスクショ画像だったからだ。
自分の恥ずかしいトイレ最中や着替え姿などが、そこには写し出されていて、
もちろんトイレ最中の真上からの写真は、陰部までハッキリと見えていた。
いきなりのリベンジポルノ的な、目の前の事実に、
もう自分の脈や心拍数は、どうにかなりそうだった。
(どうして、、僕の写真が、、)
今までの過去を遡っても、いじめを受けてきた訳でもないし、
特定の誰かをいじめてきたわけでもない。
大多数に嫌われてしまうようなそんな破天荒キャラでもいっさいなく、
ごくごく平凡な物静かな勤勉な人間だったはず、、と自己分析する。
(じゃあ、一体、、誰がこんな嫌がらせを。)
パニックになる自分を自分自身で必死に諭しながら、
数々のワードをTwitter検索窓に打ち込み、画像検索をかけていく。
あまりの非日常ぶりに、心臓の鼓動が外まで聞こえてしまいそうだったが、
周囲にいるクラスメイトには絶対にこのことは知られてはならない。
というか、、知られたら、もう、、
僕の学生生活は単純に終わる。
それにもし、クラスメイトにこの写真流出の事実を知られていれば、
おそらくはすでに、冷たい視線や陰口などがこの教室内で
始まっているはずだ。 けど、今のところはいつも通り、、ごくごく平穏。
だから今は、この写真流出が本当に事実なのか、調べるのが先だ。
もしかしたら、単なる合成画像で、今の最新テクノロジーをふんだんに活かし
さもSNS上に挙げられていると思わせる、
いわばトリック写真の可能性だって、十分にある。
もしそうなのだとすれば、僕のスクールライフが終わることもないし、
今までどおり平穏無事な学生生活を満喫することができる。
体育祭のフォークダンスを利用すれば、女子とのボディタッチだって。
だが、
そんなありがちなハイスクールライフを描く思惑を、
飲み込んでいくように、僕の血の気はスッと引いていった。
。。。あった、写真。
。。。リツイート5000件。
僕は休憩時間中にも関わらず、めんたまが飛び出そうになった。
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