さいごの法律

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 それとともに離乳食が始まります。  おむつも替えないといけません。  二人はてんやわんやで子育てを始めました。  でも自力で出てこられない子どもたちがいるのに気がつきました。  生まれつき目が見えなかったり、手が動かなかったり、脳がうまく機能しなかったり、そういう個性を持った子どもたちです。  二人は一生懸命考えて一人も死なす事もなく、育てようとしました。  それはそれは大変な作業でした。  でも一年も経つと子どもたちが地球での小学生くらいに成長しました。  どうもこの星では成長が早いようです。  すると誰に教わった訳じゃないのに、ある子どもは目が見えない子どもの目になろうとします。  他の子どもは手が動かせない子どもの口に食べ物を運びます。  あまり上手く脳を動かせない子どももみんなでサポートします。  そういう時はお世話された子どもは満面の笑顔で微笑みます。  それを見るたびこころが大きく震え、喜びに包まれます。  だからみんな率先して助けあいました。  そんな姿を見て、神様は地球人には与えなかった念力を子どもたちに与えました。
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