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それからは話が弾んで、帰途に就いたころにはすっかり打ち解けていた。
涼香と付き合いだしたのはその冬のことだった。
嬉しくて夜も眠れず、告白の言葉が脳内でエンドレスリピートしていた。
人を好きになると大切なものを得た気持ちで、勉強や部活にも熱心になった。絵が好きな涼香と休日の公園で写生をするようになり、永遠にこの時間が続けばいいと思っていた。
不意に、譲は頭が殴られたように痛くなる。
書きかけだったあの絵は、今も未完成のままだ。
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