4月6日

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帰り支度を済ませた彩は、駐輪場へ向かい、中達と別れた。 「ばいばーい!皆!また明日ね!」 「ばいばいおだぎ〜。」 彩は大和達や中達といる時間が大好きで、毎回皆と別れる時は名残惜しく感じてしまう。ずっとこのまま高校生でいられたらいいのに、とも思えてしまうくらいである。その時だった。 タッタッタッ  ズシッ 突然、彩は背中に重みを感じた。後ろを振り向くと、 「お待たせ〜!」 走って来た颯泰がリュックにしがみ付いていた。 「ちょ、重いよ。」 「だって彩が寂しそうな顔してたんだもん!」 「してません〜!」 後ろから陽翔達が歩いてきた。 「待たせたな。」 「陽翔が疲れたって渋ってたんだよ。」 「大和も哲樹もよくあんな暑いのに耐えられるよな〜、俺もう無理だよ〜。」 「あははは、陽翔それ毎回言ってるよね。」 こうして合流した彩たちは学校を出た。 明日からまた授業の日々が始まるのは気が重いが、また皆に会える頻度が多くなることに嬉しくなる彩だった。 しばらくして哲樹達と別れ、彩は大和と並んで帰る。 「明日は今日より遅く行くだろ?」 「流石に…。いつもと同じ時間に待ち合わせで!」 「ちゃんと起きろよ?じゃなきゃ置いてく。」 「頑張りまーす。」 なんて言いながら2人で笑い合う。 お互いの家の前に着くと、 「じゃあ、また明日な。」 「暇になったらトーク送るかもー!」 「おう。」 そんな会話をして、2人は各々家の中に入っていった。
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