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黄色くてプルンプルンした奴に「契約してやる」と言った直後、俺の体は不思議な光に包まれる。そして気が付くと、瓦解して大勢のクラスメートとコンクリートが重なり合った、5分前までは校舎だった巨大なかたまりを俯瞰する位置に浮いていた。そして、
「陽介、陽介!」
グラウンドで頭から血を流しながら必死に俺を探している真子を、眼下に見つける事が出来た。よかった、真子が生き返っている、俺の願いは叶えられたみたいだな。
不思議な光の中で、俺の体は結構ボリューミーな胸とスリムな腰回りの女の子になっていた。
スカート丈はかなり短くて履いているパンツがグランドから見上げたら丸見えだろう?という感じだ。女の子ってよくこんな短いスカート履けるよな。俺は少し恥ずかしくなって足をもじもじさせながらスカートの端をつまんで下に下げようと試みた。
当然、男の時に付いていたオシッコする時に社会の窓から引っ張り出す部分も無くなっていた。パンツの上からその部分を触ると綺麗な割れ目になっていたので、少し感心しつつ割れ目をなぞる。
おいおい、マジで女の子になっちまったのか。
俺は思わず自分の両手で大きくなった胸を揉み解すと、なんとなく気持ちよくなっちゃうし。アンアンッ!
「キミ、君。そんな事してる場合じゃないよ。君には魔獣を倒してもらわないと。その仕事が終わったら元に戻れるからね」
黄色いプルンプルンしたヤツは俺を蔑んだ目で見ながらぶつぶつ言う始末だ。
「はいはい分かった、だわよ。で、アタイは何処に行けば良いの? だわよ」
俺が黄色いプルンプルンに聞いたとほぼ同時に、クラスメート達と校舎の瓦礫で出来ていた大きなピラミッドが揺れ出した。
そしてそのピラミッドを破るように出現したのが赤い目を六つも持ってる巨大な人型生物だった。
「ナニアレ? まさかアレが魔獣、とか言わないわよね? だわよ」
「いや、あれが魔獣だよ。君の能力なら簡単に倒せるはずだよ」
「よーし、それじゃあ、ちゃっちゃっと退治しちゃうぜ、だわよ」
「それから、一つ忠告しておくね。男の子が魔法少女に変身した場合には5分間で能力が切れるからね」
「それって、まるでテレビのヒーローじゃあないかよ、だわよ! そんな時間制限のある魔法少女なんて聞いたことないぜ、だわよ」
「仕方ないんだよ、だって本来なら男性の君を女の子に変身させるだけで膨大な魔力が必要なんだ。だから魔法少女として活躍出来る時間も限られるのさ」
契約して魔法少女になってから、結構余計な事をしていたからゆうに3分は経過してるぞ、だわよ。俺というかワタシは少し焦った、だわよ。
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