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「へぇ、あなたは、あ、いやリョウスケはニホンって言う所から来たのね。」
少女に屈した俺は“土下寝”を理解してもらえず、何なのその格好、私を侮辱しているの!などと怒られ、上がった足が再度俺に降りてきた。
やはりあれはドラマの中でしか最上級の謝罪にならないのだろうと一生やらないことを誓った。
しばらくしてから少女は澄ました顔をしながら窓際のハンギングチェアに座って俺を見下ろしていた。俺はというと、痛みを感じながら少女の前に正座の体制になり尋問を受けていた。
俺の名前は葉山 涼輔。俺がいたのは日本という国の北海道という場所で、年齢は16歳になったばかりだったと説明した。
「そうだよ。俺はじいちゃんとばあちゃんに誕生日をお祝いしてもらったあと普通に寝て起きたらここにいたんだよ。」
俺は話が長くなったり逸脱するとまたあの痛みがくると学んだので慎重に相手が求めている言葉だけを伝えた。
「寝て起きたら空からふってきたってこと?そんな状況魔法とかない限り意味が分からないわ。」
少女は頭を抱えながら理解出来ずに、とりあえず座りなさいと俺を部屋の真ん中にあったソファに誘導して自分も移動した。しかしちょうど脚が痺れてきて感覚が無くなりかけていた時だったのでタイミングが悪く、立ち上がると同時にふらついた。
「おっ…と…」
ふらついた先には少女。俺は一瞬にして最悪な状況を思い浮かべた。俺が今ふらついて少女の体に手が触れ、倒れた後に俺が受ける処罰はさっきのかかと落としより最悪だろうと。そうして思い浮かべた後の状況にならまいと精一杯体を傾けた結果、最悪の状況は免れたが今度は俺の体の側面を勢い良く床にぶつけた。
バターン
「えっ!ちょっと、リョウスケ!どうしたの?しっかりしなさい!」
少女は倒れた俺に駆け寄り、俺の側で大声を出している。
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