いち

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ふと目線を上げてみると、少しダンディーなお兄さん(?)と目が合った。 腰にある手は、このお兄さんのものだろう。 なんというか、 このお兄さんの視線が少し怖い。 舐めくりまわすようなって言うのかな? もしかして、僕のこといやらしい目で見てる〜? キッショッ!!!! おっと、失礼。 封印されしもう1人の僕が…って! そんなに引かないでくれ…。 それより、これ…どうすればいいんだろうか。 動こうにも動けない。 ギッチリ掴まれてるというわけではなくて、本当に体が動かないんだ。 金縛りとは少し違って まるで操られてるような、そんな感覚。 あの、お兄さん。 と口を開いて驚く。 声が…出ない。
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