君と見る空  2.いつだって青くて美しい

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「ねぇ、希空」  私を抱きしめながら、真宙くんは私の名前を呼んだ。 「いきなりだけど、オレが気付いてること言ってもいい?」  気付いていること……? 「……うん」  気付いていることってなんだろうと思いながら、私はそう返事をした。 「あのね」  うん……。 「青野美空もそうなんだけど」  青野美空……?  って、美空ちゃんのこと?  美空ちゃんがどうしたの? 「ほら、『青野』の『青』っていう漢字は『青色』の青でしょ」 「……? うん……」 「それで『美空』の『く』っていう漢字は『空』でしょ」 「うん……」 「それで『青野』の『青』と『美空』の『空』をくっつけると『青空』になるでしょ」 「あっ、本当だっ」  確かに『青野美空』ちゃんの最初の漢字と最後の漢字をくっつけると『青空』になる。 「それに気付いたら、もう一つ気付くことができて」 「もう一つ……?」 「うん、希空のこと」  え……っ? 「わ……私っ?」 「うん」
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