0人が本棚に入れています
本棚に追加
「え、お前と凛花ちゃんが従姉妹って・・・・・・。つまり、かりんちゃんの従姉妹なの?」
「そうだけど」
「は? てか、かりんちゃんの本名は凛花ちゃんな訳?」
「そう言ってんじゃん」
「そんなこと一言も言ってねーーよ!! 言われてみれば、どことなく似てる気がするな!!」
「そう言われても、血の繋がりは無いぞ。母さんが再婚した父親の方の親戚だからな」
俺の気遣い的なのを無駄にしやがって! 流石に押し付けがましいので口には出来なかったが、自分の優しさを無下にされたような気がして西野はすごくムカついた。
感情そのままに胸ぐらをつかもうとするが、その前に香川の持っていた団扇で鋭く叩かれて止まる。プラスチックの部分を使った鋭く叩かれたので、頭蓋骨がじんじん痛みを訴えてきている。
「〜〜っ! お前は本当に慈悲ってやつがないな。無慈悲、極悪人、冷徹怪人ーー!!」
「ガキか、お前は。こんなところで喧嘩して良いと思ってんのか」
周りを見ろと言わんばかりに手で後ろを指されて見ると、そこには裏方で動き回る人や、まだステージに立つかりんちゃんの姿が見えた。
最初のコメントを投稿しよう!