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心境の変化があったのは、自分が亡くなって半年位経った頃だったと思う。
少しずつ出会いの場に出歩くようになっていった。
化粧もするようになったし、服装も気にかけるようになった。
前向きになってくれて嬉しいけど、今度は、彼女が悪い男に引っ掛かりはしないか心配で、まだ見守っていたいと思う。
彼女がいいなと思う男性を見ていると、あの子は男を見る目があるのだろうか?
と思ってしまう。
俺とは真逆な感じの人を選んでいる。
俺への当てつけだろうか!
顔が好くて、見た目が少し派手な感じの人を選ぶ。
そして、俺より大人な魅力のある男性に惹かれるみたいだ。
顔がいいといっても、俺だって若い時はイケメンと言われたほどだ・・・
近所のおばちゃん達に。
母親とよく行っていた野菜屋さんに・・・
まぁ、ようするに私はどこにでもいる素朴な青年の顔をしている。
真面目な素朴な青年ほどいい男はいないだろうと、自分で自画自賛しているのだが・・・
裕美が選ぶ男性の傾向を見ていると、俺の顔は裕美のタイプではないという事がわかり、少し落ち込む。
男は外見より中身だ!
そう自分を鼓舞してみるが、あまり自分へのフォローにはならなかった。
色男ほど引っかかってはいけない!
と僻んでいる俺には、裕美の選ぶ男性に対して、その男はダメだよって言っているのに、彼女は気に入ってしまう。
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