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4 天使のTwitter
「くそ。腹が立つ。見てよ、このコメント」
「どれ」
彼女のスマホには彼女の意見を罵倒するコメントが載ってあり本人は憤りを隠せなかった。
大学生の彼はこのような社会問題を解決する画期的なアイディアを生み出した。
彼はこれを実現させるためにスポンサーになってくれそうな実業家を前にプレゼンしていた。
「社長。日本には士農工商という身分制度がありましたよね」
「ああ。それがどうしたんだ」
「社長はこれ以外の低い身分の人がいたことをご存知ですか」
彼の話では人々はその人達を虐げることで、身の回りの虐めを防止していたと説きだした。
「ひどい話だね」
「そうでしょうか?インドのカースト制度もそれですし。ヨーロッパにも孤児や他国を旅する人々がそれになりました」
彼はネット上でこういうキャラクターを作ると言いだした。
「どういうこと?」
「架空のキャラなんです。僕はエンジェルと名付けました」
エンジェルは可愛い女の子のキャラ。しかし、性格はどこかあざとく、したたかな自慢屋に設定すると話した。
「エンジェルにはTwitterをさせます。そこで写真をアップしたり。素敵な彼とデートの写真を載せたり、上から目線のコメントをあえて載せます」
「するとどうなるの」
「女子のやっかみや。男性からも批判が来るでしょうね。それが狙いなんですけど」
そしてその批判を見たくてエンジェルを注視する人間が増えると彼は言いだした。
「ではそのネットの広告費かい?」
「そうですね。まずはやってみませんか」
こうして彼は社長の出資でこれをスタートさせた。すると反響が大きかった。
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