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しばらくのち、グルーは決断した。
「我々は国をこのガザリアに作るつもりであったが、ここを離れ、テセを目指そう。あそこには薬草の秘密がいまだ隠されている筈だ」
「……だがテセとの国境には、ガザリアの国境警備隊がいる。奴らはなかなか手強いと聞く」
「なら、戦うのみだ……勝てば武器も手に入る、悪いことは無い」
グルーは不敵に笑いながら言った。
それは、恐れを知らぬ、いつもの自信に満ちた精悍なグルーの笑みだった。
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