強がりな女

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海外勤務から半年 やっと帰国することができた。 親父が外で修業をしてこいと言ったが、 海外支社の立て直しだ。 体よくこき使われた訳だ。 ストレス溜まりまくりだった。 全くふざけてやがる。 やっと帰国して、元カノとレストランで食事していた。 彼女は俺が留守の間に他に男ができたらしい。ふざけやがって! 俺はストレスで太り過ぎた。 それも別れる決めてになったみたいだ。 女なんてそんなものだ。 ちょっといい男がいればそっちに行ってしまう。 俺が社長の息子と知ったら態度が変わるかもな。 次男だけど… 彼女は別れを告げると帰ってしまった。 まだ、食事の途中なのに… 全く礼儀がなってないな。 一人、食後のコーヒーを飲んでいると、後ろのテーブルで別れ話が聞こえた。 どいつもこいつもこんな所でそんな話しするなよ。 気になって二杯目のコーヒーを頼んだ。 (部長の娘と結婚する事になった) なったじゃ無いだろう。 出世目的かよ。 部長の娘くらいじゃそんなに出世できないぞ。 いや、まず人としてどうなんだ? シーン ショックだよな。 返事できないよな。 (ケーキ美味しいね) 可愛そうにショックで現実から目をそむけたか? (お幸せにね。) えっ? 聞き間違いか? (愛、本当にすまない。) 誤ってすむことか? (貴方が決めた事でしょ。謝らないで。 今までありがとう。食事御馳走様。) なんていい女なんだ。 俺は帰り際、そっと後ろのテーブルを見た。 凛とした美人だった。 ……… 俺は彼女に惚れた。
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