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用意周到? 3
視線を下げて、釘付けになる。恥ずかしさに目を瞑りたいけど、できない。
ふくらみの先を口腔に含まれている。舌先でちろちろ舐められたり、時折強めに吸い上げられたら頭のてっぺんにツンと強い衝撃が突き抜ける。
「やっ、瞬、にぃ……!」
しかも瞬兄はずっとこちらを見てるのだ。私の反応を見て、絶妙な強弱で刺激を絶え間なく与えられる。
快感が波のように寄せては返し、身体の中に吐き切れない熱が蓄積されていって、段々と我慢できない心地になる。
その感覚に耐えたくて、思わず両膝を折り曲げて足を上げる。踏ん張りたいけど、この体勢では上手いこと床に足が付かない。
正直M字開脚みたいになってしまうのでどうなのと思ったけど、床には足がつく体勢じゃないから背に腹は代えられないと思ったのだ。でも、座面に足を着こうとしたら、すかさずふくらはぎにそっと手を添えられて阻止されてしまった。
「足っ」
「怪我してるだろ」
そうだけど、でも踏ん張りが利かないのも辛い。
右膝の裏に腕を入れられて持ち上げられた状態で愛撫が続く。体勢が辛いと思っていたはずなのに、ふと意識が太腿とふくらはぎで挟んだ前腕伸筋群に注がれてしまうから私ってどうしようもない。
でもやっぱりすごい。張りがあって魅惑の挟み心地。
「あ、んぁ!?」
こっそり筋肉を堪能していたら、ばちんと弾けるような快感が襲う。いつの間にかウエストからショーツの中にも侵入されてて、とっくに湿り気を帯びていた秘裂を陰核まで一息になぞられた。
「や、ま、待って」
「本当に?」
触れられたら、たちまちに反応してしまう。
「待ってもいいけど辛いんじゃ? ほら、こんなに膨れてきたのに」
「あぁん……!」
ぷくり、膨れ上がったソコをくりくり押し回されて、腰が跳ねる。
「ん、だめ、瞬にぃ、ソコそんなにしたら」
「したら?」
「ひっ、指ぃ」
絶え間なく捏ねられるだけでなく、ナカにも指が入り込んで来る。一本だけだと思うけど、その一本が想像よりずっと太い。
「っく、やだ、ナカもされたらっ」
「紗名ちゃんのイイところ、教えて」
「やだぁ」
拒絶の言葉にあんまり意味がないことは分かってる。本心では拒んでいない。刺激の強さに受け止めきれない身体が反射的に言わせるだけだ。本当は気持ち良いのだ。でも、良過ぎて怖い。
「ひ、あ、まって、イっちゃ」
おかしいな。優しい瞬兄のはずなのに。
全然止まってくれない。手を緩めてくれない。それどころか二本目がぐっと捩じ込まれて、更に忙しなくナカを責め立てて行く。
「んうぅ! んーっ」
絶頂を迎える瞬間、食らい付くように唇を塞がれた。嬌声は全部、瞬兄の喉に飲み込まれてしまう。
「――っ! ――――~っ!」
両脚が宙を小刻みに掻く。ただイカされただけじゃなくて、次の瞬間ぷしゅっと自分の股から盛大に水音が鳴る。
「や、やだぁ」
知識としては知っていた。でも実際に経験するのは初めてだった。潮吹きだなんて、そんな。
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