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その後の雄っぱいもとい瞬兄 4
「あ、んん! イ、イクっ……!」
激しい突き上げに紗名が限界を迎えた。縋るようにぎゅっと抱き着かれる。達した瞬間の搾り取るような締め付けに、こっちも追い詰められて膜越しに射精する。
「はぁ、はぁっ」
けど正直、抜きはしたが一回程度では満足できない。
「んんっ!?」
繋がったまま歩を進めると、一歩一歩が響くのか、紗名の小さな身体が刺激を逃そうとまた必死に縋り付いてきた。
ベッドに辿り着いて、一度己を引き抜く。既に再び硬度を取り戻して始めている自身に二つ目の避妊具を装着して、紗名の両足を尻が浮くほど持ち上げた。
「瞬兄」
もうやだとか休憩したいとかゆっくりしてとか、そういうことを言われるのかと思ったら。
「いっぱいして」
あぁ、この子はどうしようもない。
オレの心を恐ろしく鷲掴みにして、理性を悉く殺しにかかる。
「紗名はちょっと、学習能力に欠けるな」
「なん、あぁん!」
ぽかり、口を開けたままになっていたソコにまた己を捩じ込む。
「そういう言い方したら、ひどくされるっていつになったら覚えるんだ」
「んっ、あっ、ひうぅ! そこ……!」
襞を捲って、腹の側を執拗に責めて、訳が分からなくなるまで紗名を快楽に突き落とす。欲望には果てがない。激しく腰を使えば、ベッドが軋む音が部屋に響いた。
そう、毎度のことながらすごく軋む。もうなんかめちゃくちゃに軋む。
いつかベッドを壊してしまうんじゃないかと、実は常々危惧している。
オレの行為は多分めちゃくちゃ激しいので、紗名は毎度かなり消耗しているだろう。でも、それでも紗名はオレとの行為を嫌がりはしないのだ。
「紗名、紗名」
「瞬兄ぃ」
子どもっぽいからちゃん付けで呼ばないでと言ったクセに、自分は未だに瞬兄と呼ぶ。
でもオレはそう呼ばれるのが嫌いではない。
本当の兄妹ではないけれど、兄呼びされると少し悪いことをしている気分になる。実はその背徳感をこっそり愉しんでいたり。
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