第13章 「あと5分」だけ

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けたたましく鳴り響く目覚ましの音。 無意識でその音を掻き消してみせたあたしは、再び夢の楽園へとその身を堕としていくのであった・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「・・っ!……・三っ!!………おいこらっ!()ーっ!!!いつまでも寝てないで起きろってんだよっ!!」 姉:いつかの声が脳内に響く? あれ?もしかして現在に戻ってこれたの!? 現在に戻ってこれた喜びよりも眠気の方が遥かに勝っていたあたしは、 『【あと5分】!』と駄々を捏ねる。 「あと5分じゃねーよ!」 気のせいか、口が悪い姉:いつか。 『じゃあ、あと1分!』 「んぁ!?あと1分だぁ!?」 おかしい!いっちゃんはこんな感じじゃあなかった気がするんだけど? 『じゃあ、あと10秒でいいから!』 そんなやり取りをしていて、突然掛け布団を引き剥がされそうになった時だった。
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