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「悪いね。こんな時間まで付き合わせちゃって。」 「いえ。私の仕事が遅いから、部長にまで迷惑を掛けてしまって······。」 「そんなことないよ。君の仕事はいつも丁寧だし、信頼しているよ。それに······君と二人っきりてのも悪くないしね。」 私の顔を覗き込むように、顔を近付けてくる部長。 わ、わゎ。部長の顔がこんなに近くに。 それに、今のどういう意味? テンパって声も出ない上に、ドキドキし過ぎて心臓が飛び出そう。顔からは火が出そうなくらい火照ってる。 「実は新人の頃から君の事が気になっててね。一生懸命な君の姿を見てるうちに、本当に君の事が好きになってしまいました。」 部長は、少し照れたような顔で、目を細めた。 ······えっ?嘘でしょ。部長が私をなんて······。
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