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個人情報保護法
「お待たせしました・・はいどうぞ、このお寿司のパックには事務所で口を開けて待っているユカちゃんの分も入っているからね、帰ったら二人で召し上がってください」
片桐は、運転席後部にあるスペースにそっとお寿司を置くと、再び車を走らせた。
「いつもすみません・・でもエルベの芹沢の奴、どうして先生に目を付けたんでしょうかね？」
「私と京子が不倫をしているなんて記事を、週刊エルベにでも掲載したいんじゃないのかな⁉ もしかして、芹沢って記者さん、法律が改正されたのを知らないんじゃないのかな？」
「改正されたって？ 先生、法律がどんなふうに改正されたんですか？」
「まさか？・・君も知らんのかね・・そりゃそうかも知れんな、テレビのニュースもそうだが、野党が大声を上げない法案はインターネットでも記事にされないのが現実だからね」
「先生、それって何の法律なんですか？」
「個人情報保護法が一部、改正されたんだ・・そうだ、気を付けないと君も抵触するかも知れないよ」
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