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「そう、きっとそうよ! 浩司さんに恨みが有るか? それともお金で買収されたかだよね!」
「京子さん、そんな怖いこと言わないでくださいよ・・でも、そこまで悪い奴って僕の山岳仲間では考えられないよね!」
「浩司さん話じゃ、局の駐車場にその記者が待ち伏せしてたってことよね、ということは浩司さんのライブ放送を視て、局に居ることまでは知り得たと言う事だわ・・
だけど浩司さんは一般の人が利用しない社員の通用口から、いつもの送迎車じゃない片桐さんの車に乗った・・それでもお寿司屋さんまで尾行できたってことは、それよ! やっぱり位置情報アプリの盗用しか考えられないわ、先生!」
京子はまるで推理小説の謎解きを楽しんでいるかのように興奮していた。
「もし、そうだとすれば逆に私の携帯からでも記者の位置がキャッチできるんじゃないの?」
「そうよ! そうだわ! ・・でもちょっと待って? その操作のためには先生の携帯アプリを立ち上げるってことよね・・それってこのマンションの位置情報がその記者にも丸分かりってことじゃない⁉・・先生どうする?」
「えっ! それならそうと早く言ってよ!」
山本は慌ててポケットから携帯を取り出した。
「あれっ、電源が切れてる⁉」
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