嫁に行った娘

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嫁に行った娘

ミサコ「お父さん、少しはご自分の歳を考えてくださいね、このごろお仕事が過ぎるんじゃないですか⁉」  浩司より二つ若い妻のミサコは今年で54歳になる。 大学時代、同じ医学生として研修を通じ浩司と知り合ったのがきっかけだが、結婚してからはもっぱら専業主婦に落ち着いている。 浩司「そうだな、コロナが落ち着くと少しは楽になるんだが、これじゃ病院も大学もどっちもつかずになってしまうよ・・」 「テレビのお仕事なんかお断りすれば良いのに⁉・・」 「そんな単純なもんじゃないんだよ・・病院長なんか“宣伝になってくれて有難い”なんて事務長に自慢しておられたって聞くと・・今更止められないよ!」 「でも、身体を壊しちゃ元も子もないじゃない・・一美も心配してたわよ」
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