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砂時計し掛け
仕掛けるハネのピンと跳んで
ガラス散る 割れた破片
砂の
ざらと 漏れ出た あくび
砂に沈んでいく とき
延々と
定点の北極星は輝くけれど
吊られた僕は星の砂に沈んで
体重の分だけ
沈んでゆくのさ
ざらと 海岸に打ち上げられている間に
誰かが泣いてるかもしれない
ときの砂が流れる間に
命は一粒一粒うしなわれていく
あまたの粒の中で私は一人
消えるともしびの音を聞く
パチンと消えてゆくような
砂粒が延々と
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