君の好きな__

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ジジっとした音を合図にぱっとそこが明るくなる。 真ん中にいるのは紛れもない君だ。 「ねぇねぇ。見えてるかなぁ?」 機械になれてないのか、レンズを覗きながら手を振る君。 反射的に僕も君に手を振り返して 「見えてるよ。」 届かない返事をした。 「ちゃんと寝てる?食べてる? 集中すると当たり前のこと忘れちゃうのがあなただからね。 そのうち体壊すよー? 気づけば病気になってました!なんて笑い事じゃないからね?」 プクッと頬をふくらませて、拗ねたように話す姿は可愛らしくて、怒られてるはずなのに怒られてる気がしなかった 「あぁ。ダメだなぁこんなこと言い出したらキリがないや。 だからね 優しいあなたに1年前の私から最後のお願い。」
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