君の好きな__

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「いつかこっちに来た時に あなたの生きた思い出話でも聞かせて。 私の知らないこれからのあなたの未来を」 そこでビデオは終わった。 「言い逃げじゃないか…」 それが僕の口から出た1言目の言葉だった。 やっぱり君はずるいよ。 希望がもてたわけじゃない。 むしろ君がいないことをより深く突きつけられて辛くなった。 言葉を届けることは叶わない。 僕はどれくらい経ったのか、ぽたぽたと落ちる雫を感じながら思い出に耽った。
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