私を傷付けた、彼。

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私を傷付けた、彼。

 おそらくそれは、愛だったのだろう。  今になって、そう思う。    出会った瞬間、息が止まった。音が消えた。  もしかすると、時間そのものが、止まっていたのかもしれない。 『運命』……。そんな言葉で片付けてしまうのは、あまりにも陳腐(ちんぷ)で、安っぽい。  それでも、『運命』だったのだと思う。  彼と私。  運命の、出会い……。
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