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「暑かったでしょう、ほら夏樹、部屋入れたげな!」
俺は「分かってる」と言って耕平と2階の俺の部屋に入った。
「割と久々だな、夏樹の部屋」耕平はそう言って部屋を見回しながら、漫画が並べられた本棚に手を出した。
「部屋ってほどのもんでもねぇよ」俺の部屋として与えられているのは、元々物置同然だった和室だ。
俺が生まれた直後、母が病気のために入院し、俺はこの家に預けられることになった。
預けると言っても、俺が物心ついた時には既にこの家で、叔父と、叔母と、2人のいとこと暮らしていた。
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