ナツキ
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急坂を登りきると、商店街が続く道がある。 俺は、商店街の入口付近、いつも行く八百屋に足を踏み入れた。 「らっしゃい!夏樹〜、久々に来たな!」店主のおじさんに、俺は小さく会釈した。 そそくさと頼まれたものを買い、店を出ようとすると、 「おおそうだ、夏樹。」 「なんすか」 「明日縁日あるだろ。お前、来んのか?」なぜそんなことを聞かれたのか、少し疑問に思いながらも、俺は 「たぶん」と返した。
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