ナツキ

7/14

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
俺は2人の会話を聞きながら、黙ってアイスを食べていた。 まだ風鈴の音がうるさい程に聞こえてくる。 「そろそろ帰るか〜」 「そうだね〜」アイスを食べ終わった2人が言う。 「じゃあ、解散ってことで!」耕平の言葉を合図に、2人はそれぞれ別の方向へ歩いていった。 俺も、最後に立ち上がり、表側に戻ろうとすると、その瞬間、一際大きい音で風鈴の音が鳴った。 それは、表の方からじゃない。明らかに、俺のすぐ近く、耳元で聞こえた。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加