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俺は2人の会話を聞きながら、黙ってアイスを食べていた。
まだ風鈴の音がうるさい程に聞こえてくる。
「そろそろ帰るか〜」
「そうだね〜」アイスを食べ終わった2人が言う。
「じゃあ、解散ってことで!」耕平の言葉を合図に、2人はそれぞれ別の方向へ歩いていった。
俺も、最後に立ち上がり、表側に戻ろうとすると、その瞬間、一際大きい音で風鈴の音が鳴った。
それは、表の方からじゃない。明らかに、俺のすぐ近く、耳元で聞こえた。
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