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驚いてはっと振り返る。でも、そこには飽きるほど見た歪んだ本殿があった。
「おーい、俺やっぱり用無しみたいだから寄らせてくんね?」そこへ、縁日の手伝いに行った耕平が戻ってきた。
「お、おぉ。」俺は慌てて我に返り、買い物袋を持って歩き出した。
「どうかしたの?」
「…なんでもない」俺はまだ少し動揺しつつ、俺の家に向かう耕平を追いかけた。
後ろの方からは、まだ風鈴の音がうるさいくらいにリンリンとなり続けていた
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