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僕の名前は、菅原大樹。どこにでもいるただの大学生。
僕が、アルバイトしているのは、夜想曲という名前のカフェレストラン。
ここは、オーナー自らが、腕を振るうレストランだ。
で、そのオーナーの名前は、高瀬尚之。歳は確か、37だったと思う。
調理師とワインソムリエの資格を持ってる。僕の雇い主であり、憧れの人だ。
彼はね、とても素敵な人なんだ。男の僕から見ても、憧れる要素しかない。
イケメンで、高身長。スラッとしていて、一見、草食系。だけど、彼が体を鍛えているのを僕は知ってる。俗に言う細マッチョってやつだよね。
オーナーシェフでもある彼は、体調管理のために、定期的にジムで指導してもらってるみたいで、二の腕や、シャツから時々見える鎖骨から胸の辺りの筋肉がヤバイんだ。
男の色香って言うのかな…。
ほぼ毎日見ている僕でさえ、クラっとするんだ、店にやって来る女の子達や、そっち方面の男共が、それに酔わない訳がないよ。
客が彼に色目を使ってるのは、よく知ってる。たまに、それに応えて、相手してあげてるのも知ってる。
…でも、全然、彼は本気じゃない。
だってさ、彼が好きなのは、きっと彼女だから。
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