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あの日飛び出していったのは
私ではなく街だった
と歌う歌手
正しかった
今思い返せば何もかも
間違っていたのはタイミングだけで
私もあなたも何一つ
間違ってはいなかったのだ
自分の稼ぎでは何一つできないんじゃない? あなたの友達って
という私の友達のことばに
私自身ぐうの音も出ない
それでもお小遣い程度に私は稼いでいるし
一応家事はしているのだ
と
自分を正当化する自分が悲しい
生活とお金と環境は
全てが関わりあっていて
どれかひとつがおかしくなってしまっても
いけない
いけないのだ
すべてを潤滑にまわすために
一緒に考えてくれるひとがいる
社会は本当につらいものだけれど
ふと
そのひとのことを思い出す度
すこしだけ
安心するのだ
この借りぐらしの二人住まい
リビングから見える青空は
どこまでもどこまでも広がって
時には「モラトリアム」の私を許そうと
今週の献立を決めていく
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