おばあちゃんの迎え火

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一緒に遊んだところにいるかもしれない。 そう考えた僕はその日、おばあちゃんと一緒に虫を取りに行った山に行くことにした。 だいたいの場所はわかるはずだ。そう思って家を出た。 しばらく歩いて山には着いたが、ここではない気がした。 思えば、1人で田舎の道を歩くのは初めてだ。いつも、おばあちゃんと一緒だったから。 山を歩いているうちに、僕は迷っていることに気がついた。どこをどう歩いてきたかもわからないので、どうやって帰って良いかもわからない。 「おばあちゃーん」 呼んでみるが、もちろん返事はなかった。 あたりも少しつづ暗くなり始めてきて、僕は不安になってきた。 その時だった。 目の前に白い煙が現れた。 その煙は、空に向かって伸びるのではなく、目の前の道をスーッと伸びて行った。 これをたどっていけばいいのかな。 そう思った僕は、煙が伸びて行く方へ歩いた。 すると山を抜けた。もう少し歩くと見たことのある道へ出た。 煙はそのまま田舎の家まで続いているようだった。
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