「嘘みたいな本当の話」的なエロス

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(なか)に出して、か?』  正直、それ言われると萎えるんだよなぁ、安っぽいAV(アダルトビデオ)みたいで… 「…ちゃ…駄目…だから…ね?」  首だけ動かし、肩越しに懇願する瞳が …腰を突く度に、ビクンと揺れる肩が…もとよりまだイク予定でもないのに、脊髄反射の様に一気にせり上がってきた。 「ちょっ、危ねっ!」  慌てて引き抜くと、白濁液がびゅるんと発射され、彼女の内ももにドロリと貼り付く、ハァハァと荒い息づかいのまま、余韻を楽しむかの様に、時たまピクンとお尻が震える。  彼女の内ももにシャワーを当て、へばり付く俺を流す、また、お尻がピクンと揺れる。  彼女が体を洗っていた時、俺は反対側を向いて頭を洗っていた、一回出したのに直立不動の息子が、セックスしたてのガキみたいでちょっと恥ずかしかったからだ。 「シャワー貸して」 「流してあげる、座って?」  まるで犬でも洗うようにガシガシと引っかくようにシャンプーを流されると、すっかり萎えていた。 「ついでに背中洗うね」  垢擦りを泡立て、ゴシゴシ、と言うより撫でるように優しく、背中全体に泡を広げている様だ。 「ありがとね」  不意に、背中にくっついてきた、泡でよく分からないが、肩甲骨の下あたりに胸の感触がある、彼女は俺の肩を掴んで体を滑らせている。 「何してんの?」 「ソープ嬢ごっこ」 「なんだそれ?」 「とか言っちゃって」  彼女の指が、脇腹から下腹部に滑りこみ、泡だらけの俺をキュッと握る。 「ベッド行く?」  彼女にもう1度キスをした。
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