お狐様とてるてる坊主 ―祓い屋タタリの事件帳―

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「そっか。パパは雨の日におでかけしたから、雨がふったらかえってきてくれるのね!」  ママはもうあたしにこたえてくれない。  ノロノロと、ごはんのじゅんびにもどっていく。  だからあたしも、もういちどおそとをみた。  さっきまでちょっとだけあおかったおそとは、いまはもうまっくろになっていて、げんかんのあかりだけが、きいろくまぁるくひかっている。 「……てるてるぼうず てるぼうず あーしたてんきにしておれ」  雨をふらせるためには、どうしたらいいんだろう。  てるてるぼうずは、雨をふらせないためのおまじない。  だから……  あたしはまどからはなれると、ティッシュのはこをもってあたしのおへやにもどった。
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