消し忘れ

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 どうしよう。しかしどうしようと言っても帰るしかない。Mさんは恐る恐るドアを開けた。今度は電気が点いたままだった。勿論部屋の中には誰も居ない。  しかしMさんが部屋に入って鞄を置こうとした時だった。  パチッ  部屋の電気が自然に消えた。Mさんは驚きと恐怖で動けなくなった。蛍光管が切れたのか、いやそんなハズは無い。Mさんの部屋の電気には蛍光管が三つ付いている。全て同時に切れるなんてことは有り得ない。それにパチッという電気を消した様な音が聴こえた気がしたのだ。
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