プロローグ

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プロローグ

 輝きは、あたしの手の届かないところにあると思っていた。  太陽や月、星みたいに、見えているのに、そこにあるのに、決して触れられないものだと思っていた。  その輝きに、いつだって憧れていた。  宝石みたいなキラキラを身にまとう人たち。  あたしとは違う世界に生きる人たちに、ずっと憧れていた。  だけど、あなたがくれた。  胸元に輝く、あたしだけのキラキラ。
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